제목   |  姉にとって「殴ってもいい」存在だった私。完全に縁が切れるまであと2年 작성일   |  2020-05-29 조회수   |  1979

 

 

 

 

 

 

姉にとって「殴ってもいい」存在だった私。完全に縁が切れるまであと2年

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

きょうだい間のトラブルは、根が深い。親が差をつけて接してきたために不仲となる例もあれば、大人になってから配偶者や相続が原因で揉める例もある。関係を断ち切った当事者に、決断までの苦悩と、いまの思いを聞いた。会社員のサオリさん(58歳・仮名)の場合、姉の存在が頭痛の種で…

 


◆姉にとって「気に入らなければ殴ってもいい」存在

会社員のサオリさん(58歳・仮名)は、小さな頃から2歳上の姉に暴力を振るわれながら育った。

「私の家は両親と姉、私の4人家族。父は町工場を経営していて、母はその手伝いをしていました。とにかく母がキツい人で、家族に手をあげることはしょっちゅう。その腹いせの意味もあったのでしょう。物心ついた時、私は姉にとって『気に入らなければ殴ってもいい』存在になっていました。親は親で私を軽く見ていて、平日は家事をこなしてからでないと外出させてもらえなかったんです」とサオリさん。今なら虐待に当たる状況だが、当時はそれが普通だと思っていた。

 

「姉の暴力が止んだのは18歳の時。私も体が大きくなり、初めて姉のこぶしを防いだんです。以来、物理的な暴力は振るわれなくなりました」

しかし、サオリさんが19歳の時に父親が投機に失敗。家が差し押さえられ、両親は離婚することになった。

 

「しかも父が脳梗塞で倒れて入院。私は母の面倒をみながら都内の会社で働き、父の入院費を払う立場になったのです。姉ですか? ごくたまにお見舞いに来ては、父に調子のいいことを言って帰って行きました。父や病院のスタッフの間では、“優しい姉”と“しょっちゅう来て厳しいことを言う怖い妹”として扱われていたのですから腹が立ちますよね」

 

 

◆姉との絶縁の序章にすぎない

父親がいよいよ危なくなった際、サオリさんは姉に「お父さんに会いに来てあげて」と長い手紙を書いている。しかし姉の答えは「特に用事がないから行かない」。「さすがにその時は頭の血管が切れるかと思いました」とサオリさんは声を荒らげる。

「父はそれからしばらくして亡くなりました。その頃、私は収入が不安定だった姉に仕事先を紹介したのですが、彼女はいい加減な働きぶりだったうえ、私に無断で勤務先を退職。紹介先に多大な迷惑をかけてしまったのです。ほかにも私の留守中に家に来ては母親にお金をせびるなど、やりたい放題。我慢も限界でした。姉に会ったのは、父が亡くなった8年前が最後です」

昨年、サオリさんは母と住んでいた3LDKのマンションを売却し、一人で1Kの部屋に移った。認知症になり施設に入った母の介護費用と、自身の老後資金を捻出するためだ。オリンピック前ということで、マンションは高値で売れた。しかし、これは姉との絶縁の序章にすぎない。

 

「引っ越しにより、姉にはもう私の住まいがわからなくなった。もちろん母が姉と連絡を取ることはかまいませんが、私の住所は教えないように伝えています。実は最近、転籍の手続きも取ったんです。そして、あと2年で定年を迎えれば、姉が私の会社を通じて居場所を辿ることもできなくなる。あと2年で完全に縁が切れる……、と今はそればかり考えています」

 

 

 

 

 

 


リンク:https://news.yahoo.co.jp/articles/991aadcad586872e2886bfd6a6f6227ae29ffbe2

 

 

 

 

 

 

[単語]


1.根が深い(ねがふかい):物事がそうなる原因が奥底にあって簡単には除けない状態である。
2.不仲(ふなか):仲がよくないこと。
3.相続(そうぞく):法律で、人が死亡した場合に、その者と一定の親族関係にある者が財産上の権利・義務を承継すること。
4.揉める(もめる):争いが起きてごたごたする。いらいらする。
5.断ち切る(たちきる):かかわりやつながりを切って、関係をなくす。
6.頭痛の種(ずつうのたね):苦労や悩みの原因。
7.腹いせ(はらいせ):怒りや恨みを他の方に向けてまぎらせ、気を晴らすこと。
8.物心(ものごころ):世の中の物事や人間の感情などについて理解できる心。
9.差し押さえ(さしおさえ):国家権力によって、特定の物または権利について私人の処分を禁止する行為。
10.脳梗塞(のうこうそく):脳の血管が詰まり、そこから先の血行が阻害されるために脳の機能が障害された状態。
11.絶縁(ぜつえん):関係を絶つこと。縁を絶ち切ること。
12.序章(じょしょう):小説・論文などの、本題に入る前に前置きとして置かれた文章。
13.~にすぎない:~에 지나지 않다
14.せびる:金銭や品物を無理にもらい受けようと頼む。
15.捻出(ねんしゅつ):知恵をしぼって考え出すこと。やりくりして、金銭・時間などをつくること。
16.転籍(てんせき):籍・学籍などを他に移すこと。所属した組織を辞めて別の組織に移籍すること。
17.辿る(たどる):道筋に沿ってめざす方向へ進む。事態がしだいにある方向へ進んでいく。あれこれ物事を考え迷う。

 

 

 

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